新聞・取材

10月に設立総会を開催~「日本配線資材工業会」発足へ

平成20年5月28日 オートメレビュー

10月に設立総会を開催~「日本配線資材工業会」発足へ

技術向上へメーカー、商社が結束

配線資材の業界団体が今秋設立される。このほど、メーカー、商社10社が参加し日本配線資材工業会設立準備会議を開催、工業会目的や組織体系、会則などを討議、大要をまとめた。今後、10月の設立総会に向け来月から会員勧誘を進め、約100社の規模でスタートする。市場のグローバル化が進展するなかで、模造品や化学物質規制、規格統一など配線資材も業界全体で取り阻む課題が出てきており、工業会設立への期待が高まっている。
昨年、髙橋信房氏(セフティデンキ社長)などが呼びかけて工業会設立準備事務局(セフティデンキ内)を設置、アンケート調査など情報収集を行ってきた。
今年1月にはメーカー、商社80人が参加し初の交歓会を開催、業界の社会的地位向上へ工業会設立で意見がまとまった。
そのため、事務局では団体設立のための異体的な準備を進め、このほど10社が参加して設立準備会議を開き名称、会則などを決定した。正式名称は日本配線資材工業会(略称:JWAA)。
目的は「電気器具、、電気機器に使用される配線資材に関する、製品の品質向上と普及を図り、製造及び販売を通じて会員相互の発展とわが国経済の繁栄と国民生活の向上に貢献する」。
事業内容は生産、流通、消費及び貿易に関する調査研究・統計、技術の開発向上及び安全確保に依る対策、配線資材及び材料に関する規格の統一と普及などを掲げている。
会員資格は、配線資材の国内メーカー、海外メーカー日本法人、販売会社、貿易販売会社。
対象製品は、結束ベルトなどファスナー品へ配線ダクト・チューブ・基板アクセサリー・コネクターなど保護固定品、表示材料・印刷機器・ラベル・圧着端子・端子台など機能部品。
来月から会員加入を募り、10月に設立総会を開催し事業を展開する。
設立発起人の髙橋信房氏は「化学物質規制ひとつとってもRoHS指令、グリーン調達で多大な負担がかかってくる。工業会が、メーカーのデータをまとめて代行ができれば業界にプラスになる。このような業界の課題解決に責献できる工業会にしたい」と語る。
設立準備会参加者は次の通り。
松本年生・アール電子社長、佐藤昭・エスジー工業社長、阿部勤・協立電業社長、姫野富治・ケー・シー・シー商会取締役相談役、関谷昭憲・品川商工専務、髙橋信房・セフティデンキ社長、片田勇雄・東方電材社長、園村正徳・ファスコ社長、石川雅之・ヘラマンタイトン社長、岡野和宏・森営電機社長。

一般社団法人 日本配線資材工業会
Copyright 2009-2013 Japan Wiring Accessorie's Association All rights reserved.